ものづくり講座日記

岐阜県立森林文化アカデミー・ものづくり講座の学生による、日々の活動の記録です。

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今年から『グリーンウッドワーク』の実習が新しく始まりました。
グリーンウッドワークとは、乾燥していない木を人力の機械や工具を使って加工する技術のことで、今回は”削り馬”と呼ばれる馬に跨って木を削っていきました。
普段工房に篭って黙々と作業している僕らは、ピリピリしていて近寄りがたいと他の講座の学生から言われることもありますが、この日は青空の下、和やかに木を削る姿を見せることができたのではないかと思います。
IMGP1422.jpg


この”削り馬”の作業、「無心になって削ることができる」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。生木は乾燥させた堅い木とは違って、水分を多く含むため、非常に柔らかく削りやすいものです。センや南京鉋と呼ばれる刃物でサクサク削っているとつい細くし過ぎてしまいますので、少し削ったら、木を”削り馬”から外して全体を確認します。
IMGP1407.jpg


この日削った木は、今度つくる椅子の足の貫(足と足をつなぐ横棒)になります。
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時計づくりに挑戦!

 夏休みも終わり授業再開、我が工房にも活気が戻ってきました。

1年生は「時計づくり」授業が始まりました。今まで習った事を踏まえ、木取り、工
程、治具(加工が上手くできるための補助具)作り全てを学生で考えて進めることを
狙いとする授業。まずは時計のデザイン決め。岐阜らしい、美濃らしい、アカデミー
らしいオリジナルデザインをみんなで考え、みんなの互選で美濃市の市章を基にした
デザイン(六角形の形の中に「の」の字)に決定。

 次は木取り、工程、治具作り。棟梁(デザイン提案者の多和さん)を中心にみんな
で検討し、早速木取り、治具作りの分担決定。
s写真①

今回の加工では初めてルーターを使用します。材の縁の面取りや曲線に沿ってかき取
る(掘り取る)大変器用な便利な機械ですが、扱い方を間違うと大変危険な機械でも
あります。ルーターには2種類あり、固定した材の上を両手で持って動かしていくハ
ンディルーターと、ボール盤のようにビットが機械に固定され、テーブルの上で材を
動かしてカットするルーターマシン(写真はハンディルーター)
s写真②


加工は、まず木取りした後、時計盤の板の裏に時計のムーブメントを埋め込む穴を治
具を使ってルーターマシンであけます。時計回りに材を回し、深みは少しずつ、慎重
に、慎重に・・・
s写真③ (2)


s写真④

上の写真、左は葉っぱをモチーフにした昨年の作品、右は今回の加
工中の時計盤。今月末には完成予定。どんな時計になるのかお楽しみに!

                             ナベ(こと 久野)
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早くも夏休み直前の一週間となりました。今週はトネリコという樹種を使ってA4サイズの額縁を作ります。これが終了すると、木工機械をようやく一人で操作できるお許しが出ます。一年生にとっては機械使用法の最終確認の場でもあるのです。それもあってか、皆いつも以上に真剣?な表情です。

写真1

たかが額縁と思うなかれ。その製作過程には様々なノウハウと工夫が必要とされます。まずは選んだ材料を荒木取りといって最終寸法よりも一回り大きなサイズにカットするのですが、この段階から完成時の木目のラインを想定して、カットする位置を考えなければなりません。これを怠ると、見た目の美しさが損なわれるばかりか、完成後にくるい易い額縁ができてしまいます。
今回作る額縁は、四角を留(トメ:木工用語で45度)加工します。これはペティーワークという機械を使って行います。この機械には刃を傾けて切断できる機能がついています。しかし、メモリに合わせて単純に45度に傾ければよいかというとそうではありません。
木は湿度や気温などの環境の変化によって収縮したり反ったりと動いています。額縁は完成後外周りが乾燥しやすくわずかに縮みます。それに伴い接合部も外周りの方が離れやすくなります。それを計算して角度を0.1度せばめて44.9度にするのがミソです。この繊細な角度の調節により、接合部の隙間を防ぐことができます。
ただ、この微調整が難しいのです。機械は0.1度単位で正確に角度調節できません。実際には試し切りした枠をPPバンドで固定して、左右の枠をゆすりながらその隙間具合を確認し、微調整を繰り返すしかありません。このひと手間が後々の出来栄えを左右するのです。

写真2

留加工が終わったら、接合面をボンドで接着します。これだけでは強度が保てないので、乾燥後四角にかんざしという補強を入れます。このかんざしを入れるために溝突きといって溝を四角に掘る必要があります。溝突きは昇降盤を利用します。ここで登場するのが45度治具です。額縁を45度に傾けた状態で正確に、しかも安全に溝突きを行うためには、このような治具が欠かせません。 

写真3

次はかんざしの木取りですが、かんざしのように薄い板を自動かんな盤にかける場合は、薄板用の治具が活躍します。

写真4

本木取りしたかんざしはペティーワークで適当なサイズにカットして、四角の溝に差し込みボンドで接着します。これによって強度のしっかりした額縁になります。あとは面取りなどの成型加工と金具用穴あけ、サンディング仕上げ、塗装と続き、最後に金具取付けとガラスの仕込みで完成となります。
今回はご紹介できませんでしたが、額縁の製作過程にはその他にも細かな工夫が必要で、それらの積み重ねでより質の高い製品に仕上がります。さらに、労を惜しまず手間をかけるべきところにはかけることによって初めて、自信を持って世間にお出しできる額縁が完成できることを知り、あらためて木工の奥の深さを感じた一週間でした。

ものづくり講座1年 溝邉
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林業・林産業体験実習

今回は、ものづくり講座のブログで何で?という内容です。

「林業・林産業体験実習」で、ものづくり講座も含めたクリエーター科19名が関市洞戸の山に入って下草刈りの実習です。

 人工林の木は植えたからってそのまま素直に育つ訳ではありません。雪で曲がろうが鹿に先端を食われようが雑草に覆われてもそれなりに成長はします。でも、「材」にはなりません。「材」とは、柱等の建築用材・家具材等です。

 ものづくりでは、曲がっていても変形していても作るモノによってはまったく使えない訳ではありませんが、殆どを賄う建築用材はそうも言えません。其処で真っ直ぐ育って貰うために5年から10年は人が手をかけなければなりません。そう、我々人間の子育てと同じです。

 現場に到着してから身支度をします。この時期は、暑さ対策も大事ですが、蜂・山蛭対策もしなくてはなりません。現実に蜂に刺された者、蛭に血を吸われた者も出ました。

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 原島先生から鎌または大鎌と呼ばれる鎌の扱い方、刈り方の指導を受け、準備体操の後散会します。10m位の間隔で一列に並び、右から左へと刈りながら移動して行きます。

CIMG3040.jpg

 まだ背の低い檜は、間違って刈らない様物凄く気をつけて鎌を動かします。お昼の合図までに20m位上の所までしか上がれませんでしたが、全身汗でずくずく状態。昼からの作業に入る前に、山主さんが見えて差し入れの凍ったお茶を頂きました。製材業に入った経緯や来年納入される新しい搬出装置の話などを伺いました。

CIMG3043.jpg

 摩耗した刃を簡単に砥石で研いだ後、再度午前中の続きに入りますが、杉本先生が食事中に山を見ていて我々が刈っていた所の先が青々としていると言って上がってきました。前回エンジニア科が刈れなかった所の草木が伸び放題延びていて、それが青々と見えていたので、鉈に換えて切りまくる作業が続きました。

 帰校してから使用した鎌・鉈を本格的に研ぎ直します。先生方に検査してもらい合格するまで研ぎ直しです。

 今回の作業で、林業家のきつい作業が良く判り、川下にいる「ものづくり」としては良い経験をしました。



By日露
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キレイ好き?

ものづくり講座では工房を中心にして、1日の終わりに掃除することになっています。

鉋がけした時に出る鉋くずやベルトサンダーを使った時に出る細かい木屑など、木工製品の製作過程で必ず生まれる副産物として、物を造れば造るほど工房内が汚れていきます。

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「安全に作業するため」というのが掃除をする一番の理由だと思います。
床で足を滑らしたり、木屑に紛れて刃物が落ちていたりしたら、思わぬ怪我をしてしまいます。
なので掃除は、ものづくりをする上で大切な仕事のひとつです。

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ほうきでゴミを掃いたり、モップで細かい木屑を取ったり、たまに掃除機をかけたりして工房を綺麗にすれば翌日の作業も気分良く始められるかも?
「良い仕事は環境から」なんて誰かが言ったとか言わなかったとか。

ちなみに毎月一回、授業の1コマ分を工房整備の時間として木工機械のメンテナンスもやります。
可動部に注油をしたり指定個所にグリスを補充したり、普段手を付けないところを中心にやります。機械に変わらぬ仕事をしてもらうには、最低限のメンテナンスが大切です。
「良い仕事は道具から」なんて誰かが言ったとか・・・。

ここでは、掃除が嫌いでも綺麗好きになれます。
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