ものづくり研究会日記

岐阜県立森林文化アカデミー・ものづくり研究会の学生による、日々の活動の記録です。

からだに馴染むものの大きさ

皆さんは「身体尺」というものをご存じですか?

9月16日に,石野律子さんをお迎えして,
ものづくり1年生にその身体尺の講義をしていただきました.

身体尺_石野さん

国が国際単位系のメートル法を採用して以来,
長さの単位として寸・尺・尋などの身体尺を日常的に使用するのは
建築などいくらかの限られた業界だけになってきました.
ですが人間の体の部分の長さや幅を基本に作られた
この身体尺は,身の回りのものを設計するにはとても便利です.

色んな単位の物差し群↓
身体尺_物差し

コップや飲み物の瓶等は二寸五分(約7.5cm),
ペットボトルのキャップの様に指でつまむものは一寸(約3cm),
両手で提げて運ぶ箱(茶箱,ビールケース)は一尺二寸(約36cm).

一尺二寸は「尺二寸」と略称されますが,
人の肩幅から両手の厚さを引いた長さです.
腕を広げず狭めず提げることが出来るため,
体への負担をなるべく減らして運搬作業が可能な
幅なんですね.

身体尺_お椀
日本のお椀の直径は古今東西皆三.五寸(11cm弱).

尺貫法単位で眺めることで,ミリ単位の細かな誤差を
丸めてやると,統一された基準が見えてきます,

講義中に石野さんが,サンプルで持参していただいた櫛を並べるうち,
どれも長さが手の平に納まる三寸らしいことに気付かれたり…
身体尺_櫛 形は色々なのに長さは…!


違う単位で測るだけで,身の回りのものの形に
また違った意味を見出すことが出来るんですなー.
この授業以来,お皿を挽くにもサイズを決めるとき「三寸」とか「四寸」とか
言っているものづくり1年生です(^^)


さて,唯今ものづくり1年生は大忙し.
学内展示会の準備,
前期プレゼン,
スツールデザインのプレゼンとバタバタで,
この記事を書くのもすっかり遅れてしまいましたが,
展示会の様子は成田さんの写真の授業第二弾で撮った
素敵な写真が沢山ありますので,近々ご紹介します.
乞うご期待!

       (おのだ)

9/28:お碗・櫛の記述について追記・訂正しました.
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